こちらのコラムではＦＸトレーダーの体験談をご紹介していきます。

・サラリーマンＡさん／４．リーマンショック

株式のシステムトレードで、システムを組んでくれるという業者に、オーダーメイドでシステムを構築してもらいました。

儲けるための先行投資と考えて、２００万円を支払った記憶があります。

結果は、悪くありませんでした。何と、１日で５０万円くらい稼いでくれるのです。

正直、「これは打ち出の小槌だ」と思いました。毎日５０万円の利益がザクザク入ってくるのです。

これは本当にすごいと思いました。しかし、残念ながら始める時期が遅すぎました。システムが稼働するようになって１か月もしないうちに、サププライムショックが起こり、相場環境が激変するとともに、システムでの売買がうまくいかなくなったのです。

これを機に、株式の個別銘柄投資はあきらめ、今度は株価指数先物取引を始めました。

このときも、裁量だけで株価指数先物取引をするのは厳しいかなと思い、システムを買いました。

ただ、今回はオーダーメイドで制作してもらうのではなく、２０万円程度で販売されている、安いものを買ってトレードを始めてみました。

不思議なもので、こういうシステムは、取引を始めたばかりの頃は、なぜかそこそこ儲かるものなのです。そして、それが勘違いのもとになるのです。

取引枚数はラージで１〜２枚程度ですが、１日あたり１０万〜３０万円くらいの利益を得ていました。会社勤めの片手間にやっていたトレードで、１日にそんなにも稼げたので、自分では上出来だと思っていました。しかし、そこに２００８年のリーマンショックがきたのです。

何しろ「１００年に１度」などと言われるほどの暴落でしたから、毎日のようにサーキットブレーカーが働いてしまって、売るのも買うのもできない状態が頻発しました。

また、相場環境が激変したため、システムがうまく利益を上げることもできなくなってしまいました。そうした動きを見て、本当に怖いという気持ちになり、システムを全部放棄して、裁量で先物取引を始めるようになり、さらに損を重ねました。

（続く）

参考になさってください。


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