豪ドルに影響を与える主な要因としては、主に次の4つがあげられます。
・RBAの金融政策
・中国経済の動向
・資源価格の動向
・FRBの金融政策とニューヨーク株式市場の動向
豪ドルの特徴の1つである金利動向に市場は強く影響されます。そのため豪州経済指標よりも、RBAの金融政策決定会合が最も注目されます。
特に、声明文で今後引き締め政策を持続させるかどうかなどが判断材料になります。また、RBA総裁の「自国通貨が強すぎる」といった発言なども相場に大きく影響を与えます。
ここ数年は中国の経済指標に市場の注目は集まります。現在豪州からの輸出額が最も大きい国は中国で、全体の27.1%を占めます。それまで最大の輸出相手国であった日本は20.9%と後退するなど、豪州の輸出は中国に支えられているといっても過言ではなく、中国の金融政策や景気動向に左右されるようになりました。
主な輸出品目は鉄鉱石や石炭、銅やウラン、金は世界第3位の産出国となります。
また、オーストラリアは農業国でもあり、農産物と鉱産物だけで輸出全体の60%を占めます。そのため、コモディティ価格にも敏感に反応します。このように、金融政策、中国経済、コモディティ価格などが豪ドルに影響を与える材料となります。
しかし、豪ドルにとって最も重要なことは市場の安定です。例えば、欧州債務問題が拡大する時や米国の財政状況や景気が悪化した時などは、リスクオフによる豪ドル売りが強まります。
その点でニューヨーク株式市場は注目されます。世界の株式市場が安定してくると豪ドルに資金が移り始めます。特に、安定時には日本からの投資マネーが豪ドルに向かい、一時的ではなく中長期にわたり上昇が継続する傾向がみられます。
円と同様に市場で豪ドルに最も大きな影響を与えるのは米国金融政策です。これは豪ドルに限ったことではありませんが、米国の量的緩和が終了に向かう一方、豪州はさらなる緩和政策を模索するなど金融政策のギャップが豪ドルの下落を加速させてきました。
今後、米国で金融引き締めの動きが進めば、対ドルで豪ドルがもう一段下落する可能性もあります。ただ、その時の豪ドル円はドル円の影響を大きく受けることになります。
参考になさってください。
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