ユーロとは、EU(欧州連合)における経済通貨同盟で使用される単一通貨です。
ヨーロッパの23の国がEUに参加し、現在そのうち17か国が単一通貨であるユーロを使用しており、この国々をユーロ圏と呼びます。
1999年1月1日当初から参加した国はドイツ、フランスなど通貨や経済財政の収斂基準を満たした11か国で、その後2000年にはギリシャがユーロ導入に必要な高い水準の持続的な収斂性を有しているとみなされ、承認されました。
しかしこれが実は粉飾決算であり、いずれ欧州債務危機の発端になるとは、この時点では誰も知る由もありませんでした。
2009年10月のギリシャ政権交代を機に、同国の財政赤字が公表数字よりも大幅に膨らんでいることが発覚。これを受けギリシャ国債は暴落し、2011年9月には財政再建の達成は困難となったことからデフォルトの可能性が現実味を増しました。
この危機は支援していたEU諸国にも波及し、元々財政が懸念されていたポルトガル、イタリア、アイルランド、スペインにも飛ぴ火したことで、欧州債務危機が広がることになりました。
その後、世界経済が好調を持続する中で欧州債務危機は「過去のもの」になりつつある感がありますが、しかし債務問題は一朝一夕で解決するものではありませんので、再び金融危機が起こればこの問題が再度クローズアップされる可能性は十分あります。
また、イギリスがEU離脱を決定しました。イギリス自身は自国通貨であるポンドを維持していますので直接的な影響はないものの、間接的に、そして中長期的にユーロの信用低下につながっていくものと思います。ユーロの試練はまだまだ続きそうです。
参考になさってください。
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