ドル円に最も大きく影響する要因は日米金利差です。
また、米国側からの要人発言などでドル円が一気に円高に進むことが度々みられるなど、米国の影響がドル円の最大の変動要因でした。
そして、過度な円高が進むと本邦からのドル買い円売り介入を行うというものです。
もう1つの大きな要因として、日米貿易収支のギャップがありました。しかし、東日本大震災以降、日本の貿易収支は一時的に黒字から赤字に転換、経常収支黒字額も大きく縮小しました。需給からみてもこれまでのようなドル円の売り材料にはなり難くなったといえます。
ドル円の上昇過程のもう1つ重要なポイントは、日本の低金利が長期化したことに伴う円キャリーなどクロス円の動きです。市場が安定すると円を売って高金利通貨への投資が増え結果的にドル円を押し上げ、反対に市場が不安定になると一気に安全通貨としての円を買い戻し、ドル円の急落要因となります。
日銀の異次元緩和は当面継続されることになります。
ユーロやポンド、豪ドルなど他の通貨の政策金利も今のところ上昇していないものの、仮に上昇に転ずることになれば転換点となります。
また、比較的金利の高い豪ドルやNZドル、南アランドといった通貨の動向にも目が離せません。
クロス円が上昇するタイミングとドル円の上昇トレンドには強い相関関係が続くと考えます。
円キャリーが始まるサインをみつける上で参考にするには、豪ドル円と豪ドルドル、そしてドル円の3つの通貨ベアを日ごろチェックする必要があります。
参考になさってください。
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