いくら米国の国力が強いからといって、ドルが強くなるとは限りません。
むしろ、強い米国だからこそ自国の有利になるようにドルを弱く(ドル安方向へ)させることができるのです。
基軸通貨のドルの特性で最も大事なポイントは、安全で信頼できる通貨ということです。市場のリスクが高まると豪ドルやポンドといったリスク通貨からドルへ資金が移り、いわゆる避難通貨としてドルは上昇します。
また、ドルと金(ゴールド)とは逆相関で動くことも特徴の1つです。金は最も信頼性の高いコモディティであり、お金と同レベルで考えられる商品です。そのため、地政学的リスクの高まりやドル自身(つまり米国)のリスクが高まるような時には、逆に金へ資金が移動する構図がみられます。
金価格とドルインデックスの推移を見ると、2008年のリーマンショック以降、金価格は800ドル付近から2011年には1,900ドルに乗せるなど2倍以上上昇しました。
この金価格の上昇は、米国の金融システムや経済の信用の低下、アフガニスタンやイラクへの派兵の重い負担、貧困層の増加などに象徴されるように、国力の低下を示したものと考えることができます。
しかし、ここにきて米国は好調な経済を背景に金融緩和の縮小を志向するなど景気回復が鮮明になってきています。
再び強い米国が戻るとの楽観的な見方も広がり始めています。
参考になさってください。
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