金価格は米国の動向ばかりではなく、欧州債務問題など世界的なリスクの高まりなどにも影響されます。
世界的なリスクの高まりや米国への信頼の低下などの懸念が意識されると、安全資産としての金の買いが強まります。
一方で、リスクの後退は金からリスク資産へシフトする動きにつながります。
金が下落すると、当然金産出国である資源国通貨の売りにつながります。
一般的に資源国通貨は、政策金利も他国と比較して相対的に高金利のところが多くみられます。それが金の下落によって、金利下落傾向が出てきます。
これらの資源国通貨は主要通貨と比較して流動性が低く、上昇時は時間をかけて上がるものの下げが始まると一気に下がるという特徴があります。
金価格の動向を色々な状況と併せてみるようにすると、このようなリスク通貨の動向もみえてくるようになります。
金価格は、それまで300ドル付近でもみ合い続いていたものが2004年頃から上昇が始まり、2011年には史上最高値となる1,900ドル台まで上昇しました。
どの時代でもバブルは必ずどこかでその修正の動きが入るものです。
その後の金価格の急落は世界経済減速やデフレ進行を示すサインという見方もあります。
しかし、米国景気回復の兆しが強まり流動性相場が後退する中で、金という投資資産の価値が下がり始めたということは、むしろ世界経済にとっては明るい兆しともいえます。
量的緩和が終了に向かうということは、金の下落が今後も続くと予想することもできます。
それは同時にドル上昇トレンドが継続するという見方にもつながります。
参考になさってください。
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