原油価格は「先物」と現物の「スポット」に分かれます。
先物価格では米国のテキサスで生産され、NYで取引されている「ニューヨーク原油先物(WTI)」。英国の北海油田で生産されロンドンで取引される「ブレント原油先物」。
現物では中東産の「ドパイ・オマーン原油」が有名で、これらが世界の三大指標となります。
為替市場では主に、ニューヨークのマーカンタイルで取引されるWTIの指標を参考にします。
WTIは北海ブレントやドパイ産原油と比較すると、相対的に価格は高いといわれますが、為替相場をみる上ではそのトレンドが重要で、実際の価格とのギャップは無視してよいでしょう。
世界の主な産油国は中東やリビアなどアフリカで、FXで取引される主要通貨の中ではノルウェークローネやカナダドル、ロシアルーブルといったところですが、原油価格との関連性が最も深い通貨は実はユーロとドルです。
ユーロドルとWTIは殆ど同じような動きを示します。
原油価格が上昇すれば最も原油の輸入量が大きいドルが売られ、同時にユーロが上昇という関係があります。
意外と思われるのが南アフリカです。
石炭やダイヤモンドなどは豊富ですが、石油は生産されていません。
ところが一般的にコモデイティ通貨という分類でみられるため、反応してしまうことが往々にしてあります。
しかし、最近は全般的に原油価格の為替市場への影響は減少してきました。それには米国のシエール革命が影響し始めている可能性があります。
参考になさってください。
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