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本気で始めるFX〔実践編〕

「NYダウ・ドル・米国債の関係」

ひと昔前の話になってしまいましたが、2008年9月に起きたリーマンショック以降米国はデフレ寸前の状態に陥り、その後QEを第1弾、第2弾、第3弾と大規模な金融緩和策を実施したことで長期金利は過去最低のレベルまで低下しました。

そして、異例の低金利政策を実行したことで、下落した株価は上昇に転じました。

低金利政策は、各企業にとっては資金調達コストの低下をもたらすプラス材料ですが、同時に長期化すれば流動性が高まり株式市場をさらに押し上げます。

市中に中央銀行が大量に資金を供給することで余剰マネーが株式市場に流れ込み、株価を支えるという構図です。

同時に、債券市場では10年債など長期債が買われて長期金利は低下し、金利差からのドル売りが強まります。

長期金利が低下するということは資金の運用サイドからみて、国内の金利収入が他国よりも不利になるためドルを売って他の金利の高い通貨を買おうとします。

即ち、景気が落ち込んでいる状況下では金利が低下し株価は上昇するのに対し、ドルは下落するという逆相関関係が生じます。

これは基本的なパターンとしてみられるものですが、毎回そうなるとは限りません。

例えば、2012年後半には米国財政の崖問題の懸念が拡大したことで、米国の長期金利は低下しているにも関わらず株価は下落しました。

自国のリスクが高まるドルは相対的に下落傾向が続きました。このように、米国自身のリスクが高まる時などはリスクの高い株式から比較的安全な債券市場へ資金がシフトする傾向があります。

結果的に株価が下落し、ドルも売られるという現象が起こります。

また、欧州債務問題など世界的なリスクが高まった時などは、米国株式市場や景気にとってもマイナス要因となり、株価は下落します。そのようなリスクオフ状態の為替市場では、安全通貨としてのドルや円に一時的に資金が流れ込むという動きもみられます。

基本的にリスクが高まる(リスクオフ)時には、株価は下落しドルは上昇するというパターンもみられます。

しかし、いずれこうした金融緩和政策は終了する時がきます。

引き締めに入るというのは株式市場が流動性相場から本格的な業績相場に移るということです。その時のサインは、一般的に米国長期金利が3%付近を上抜く時といわれています。

その時は既にドルは上昇し、株価も同時に上昇するという相関関係に変わっている時でもあります。

このように、株式市場の動きとドルは連動しやすく、時には株式市場をみながらドルの動きをみる場合もあります。

参考になさってください。

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