本気で始めるFX〔実践編〕
経済指標などの発表前から既に予想値に反応し、市場は先回りしてポジションを仕込むことが多くみられます。
特に米国雇用統計など重要指標ではよくみられます。
また、金融当局の政策決定会合でその国の金融政策の転換の可能性があるような時は、市場は思惑などからポジションを先に仕込んでおこうとします。
市場は思惑が先行するというよりも、先行させるといった方がよいかもしれません。
例えば、米国の雇用者数の数字が前月から大きく改善されるという予想が出れば、ドルが上昇するとの期待が高まります。
そうなれば、市場参加者の多くがドル買いに動くとの予想から、できるだけその前から買っておこうとします。
そして、皆が買い終わってしまった状態の相場が「織り込み済み」と呼ばれるものです。
しかし、大手の投機筋などの場合は、実際の指標の発表前にポジションの一部ないしは大部分を手仕舞いしてしまおうというところが現れます。
なぜなら、予想通りの数字であれば上昇幅は限られ、それ以上に買い材料が出ない限り発表後に利益確定の売りが出ることもあるからです。
それどころか、発表された数字が予想を下回った時は一気にドルが下落し、それまでの利益がなくなって損失になるかもしれません。
このように、予想を裏切って悪い数字が発表された時に売られることを「失望売り」といいます。
発表前日のNY市場の引けや、当日の発表を控えた東京市場から欧州市場にかけてこのようなポジションの巻き戻しが起こることが多くみられます。
その前にさらに買い材料が出て、買われ過ぎた場合には特に要注意です。
ポジションを次の日に持ち越したくないデイトレーダーやインターバンクディーラーが多くいるということです。
なお、「失望売り」の反対に、悪い数字が予想され売り込まれた後に、予想に反し良い数字が出た時などは「失望買い」といいます。
参考になさってください。
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