本気で始めるFX〔実践編〕
相場を予測するには大きく分けて2つのアプローチの仕方があります。
1つはテクニカル分析で、もう1つはファンダメンタルズからアプローチをするものです。
テクニカル分析はどちらかといえば短期から中期の予測に適しており、長期の予測はファンダメンタルズから導き出します(サイクル分析は長期予測に使われます)。
3.米ドルの短期シナリオを作る
中期、長期のシナリオができ上がったところで、いよいよ実際のポジションを持つ段階に入ります。
短期とは1週間程度の先のシナリオから1日のシナリオ、そして数時間程度のものも含みます。
土日に翌週の重要指標の発表やイベント、要人発言などのスケジュールを確認し、新聞やネットで為替の情報記事などにも一通り目を通しておきます。
そして、前週の動きを通貨ペア毎にチャートで見直し、何か起きたのかなどを整理しながら思い返します。その流れを追うように、次の1週間の相場展開を頭の中で描いていきます。
こうすることで、現在のポジションの偏りや市場のセンチメントなどを第三者的に掴んでいきます。
例えば、金曜日のドル円の終値がその週のほぼ最安値のレベルで終わったとします。その他通貨の中長期のチャートも同時に比較すると、ユーロドルやポンドドルも1週間を通して高値近辺で引けていました。これはドルが全面安で引けたということになります。
それは、この週に発表されたいくつかの米経済指標が予想以上に悪化したことで、翌週発表される米雇用統計への不安が高まったためです。
そこから、市場全体のドル円ポジションをイメージすると、全体がドルショートボシションに傾いているか、あるいは前週までのドルロングポジションが解消されたと予想されます。その週は悪材料に対して特に市場は反応するなど、市場のセンチメントは悲観的なムードに傾いていることもわかりました。
これらを元に、今週1週間のシナリオを組み立てていきます。今週は米国雇用統計が週末に控えています。そのため、週初めは前週の勢いもありドルが売られやすい地合いで始まると考えます。
そして、雇用統計前の先行指標となるADP雇用統計や新規失業保険申請件数が発表されるため、その時点では良い数字が出たとしても、最終的に雇用統計前にはショートの巻き戻しが入るだろうといったシナリオを考えておきます。
全体を通してみると、週前半は悲観的なムードからドル売りが先行し、中盤から後半にかけて徐々にドルの買い戻しが強まるという見方です。雇用統計の結果はたとえ悪くても、市場には最終的に量的緩和解除への期待が燻ることから、下げた場面ではドル買いのポジションを持つような戦略を立てます。それは、中長期でドルの上昇トレンドが継続しているというシナリオがあるからこそ買いを入れる決断ができるわけです。
参考になさってください。
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