本気で始めるFX〔実践編〕
相場を予測するには大きく分けて2つのアプローチの仕方があります。
1つはテクニカル分析で、もう1つはファンダメンタルズからアプローチをするものです。
テクニカル分析はどちらかといえば短期から中期の予測に適しており、長期の予測はファンダメンタルズから導き出します(サイクル分析は長期予測に使われます)。
2.米ドルの中期シナリオを作る
2012年9月のFOMCで量的緩和第3弾を実施。その後、米国の雇用や住宅市場などに穏やかな改善がみられたことで、2013年6月のFOMCでは量的緩和の縮小と終了の可能性が示されました。バーナンキ議長は景気の穏やかな回復が続けば年末までに縮小し、2014年半ばには終了する可能性があることを明らかにしました。あくまで、景気回復が条件であるものの、いよいよ米国の金融政策が大きな転換点に差し掛かっていることを示すものでした。
順調に景気が回復し2014年半ば以降に量的緩和が終了するとなれば、市場の注目はゼロ金利解除の時期に早々と移り始めると予想されます。しかし、イエレン女史が議長を引き継ごうと緩和政策をどこかで終わらせ、いずれ引き締めに転じるというシナリオに時期の調整はあっても基本的な違いはないでしょう。
いずれにしても、政策の変更が始まる時には、いきなりではなく市場に何らかのサインを必ず送ってきます。そして、市場の反応をみながらソフトランディングを目指していきます。
サインはいきなり要人から出るのではなく、投票権のないFOMCメンバーあたりから始まり、投票権メンバー、財務長官などの要人発言などが市場に対し何らかのサインを送ることで、株式や為替市場の反応をみます。もし、それで影響が大きいとなれば、時期をずらしてくることもあります。
2014年半ばに量的緩和を解除するのであれば、規模にもよりますが少なくとも2013年末までに緩和縮小を実施しなければなりません。しかし、その近くになっても行動を起こす気配がないようであれば、解除の時期を修正していくようにします。
ゼロ金利を解除してから引き締めに移るまでの期間は、株価や住宅価格などの状況次第ですが、それほど時間がかからないと考えます。それは、ここまで異常な緩和政策を続けた反動が出る可能性が高いからということです。
これら一連の大きな動きをシナリオとして頭に入れておくことで、中期から短期のシナリオを組み立てていきます。毎月発表される米国雇用統計とその他の重要指標の結果や、欧州や中国などの動向をみながら、FRBの立場になって考えていきます。
短期シナリオの例については次回のコラムでご案内します。
参考になさってください。
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